宮司のつぶやき(神さまのお話)
           ー日常生活の神さまー


 神さまというと皆さん神社におられたり、また神棚におられたり、と考えるのが普通です。でも、普通の日常でもたくさんの神々に見守られています、という話です。

 試しにまず、皆さんが朝目を覚ましたとします。ご自身で起きる場合も起こしてもらう場合も時計やスマホで起きる場合もそうですが、時を計る神を時量師神(ときはかしの神と言います。

 続いて顔を洗います。水道から出てくる水を司るのが水の神である水波能目神(みずはのめの神)、更に水の流れを司るのが塩土翁(しおつちのおきな水の流れの神さまです。

 朝ご飯を食べます。ご飯にしろパンにしろ穀物を司るのが大気都比売神(おおげつひめの神。ご飯もそうですが、食物全体を司るのが宇賀之御霊(うがのみたま)です。実はこの神様はお稲荷様の神さまです。

 さて、学校へ行きますか、それともお仕事に出かけますか、遊びに出ましょうか。着替えをする際のことを考えてみましょう。上着を司るのが和豆良比能宇斯能神(ワヅラヒノウシノカミです。ズボンを司るのが道俣神(チマタノカミす。ベルトを司るのが道之長乳歯神(みちのながちはの神です。帽子を司るのが飽咋之宇斯能神(あきぐひのうしの神)・・という具合です。アクセサリーを司る神もいました、奥疎神(おきざかるの神)です。

 外に出れば行先はスマホ片手にまたはカーナビですか、どこへ行くのにも案内の神さまとして猿田彦神(さるたひこの神が導いてくださいます。更に友人と恋人と等人と人とが仲良くするために和を取り持つ神は菊理姫神(くくりひめの神、私たちの白山の神さまです。

 という具合に、ごく普通の生活の中に神々がおられその見守りがあると考えるのが日本人の古くからの考え方です。ものを大切にする心も神々に見守られているからなのだろうなあと思います。

社報「白山さん」第25号より引用