神様のおはなし

‘考え’の神さま

古事記にはたくさんの神々が登場します。どの神さまのお話をしようかと随分と考えていました。そんな風に考えている私を含めて皆さんにも‘考えること’をつかさどる神がおられます。

思金神(オモイネノカミ)です。

この神は、古事記の中でも特に有名なのは天照大神が弟須佐之男神の傍若無人に困り果てて天岩戸に籠られたときに神々に頼られ解決策を考えたことでした。

その手順は、
@常世の長鳴鳥
(ながなきどり=ニワトリ 古代には夜明けを呼ぶと考えられていました)をできるだけ多く集め朝が来る如くに賑やかに鳴かせる手はずをし、

A鍛冶神の天津麻羅
(アマツマラ)に命じて鉄鉱石を採掘させて

B伊斯許理度売命
(イシコリドメノミコト)に命じて鏡をつくらせ、

C玉祖命
(タマノオヤノミコト)に命じて八尺瓊勾珠(やさかにのまがたま)をつないだ首飾りをつくらせ、

D天児屋命
(アメノコヤネノミコト)と布刀玉命(フトダマノミコト)に占いをさせ日取りを決め、

E巫女である天宇受売命
(アメノウズメ)を招き、岩戸の前で踊りを踊らせて新しい日の神が生まれたとして神々が大宴会を開くことでした。

 この騒動を不思議に思った天照大神が重い岩戸を少し開いたところ首飾りで彩られた鏡に映った自分の姿に驚きます、その隙に力の神である手力男神(テヂカラオノカミ)が岩戸を開けて大神を外に連れ出し世界は再び明るさを取り戻したのです。

 

人間は様々なことを考えながら生きています。時には悩んだり苦しんだりもあります。ただ自分一人で考えていると思わずに、神様が一緒に考えて下さっていると思うと少し楽になるのかもしれません。

蛇足ですが、この神様は陸軍によって創建された気象神社の神としても祀られ、現在も東京杉並の氷川神社の境内に鎮座しています。全国唯一のお天気の神様ですね。